第394話自分も馬鹿でありながら他人を愚か者と呼ぶ

「いったい、あの女に何が言えるっていうの? せいぜい、ダニエルとの結婚が決まったのよって見せびらかすくらいでしょう? 何がそんなに自慢なの。あなたがいなければ……」

カリスタは、その先を言い切れなかった。

アクセルにひと睨みされただけで、言葉が喉の奥に引っ込んだのだ。

胸の底に渦巻く恐怖と不安を、ぐっと押し殺す。

話題を変えるように、彼女は言った。「でも、スミス家と婚約できたのは朗報よ。少なくとも、あの子も一つくらいは正しいことをしたわ」

アクセルは冷ややかに返した。「マスコミに発表するまでは、気を抜くなと伝えておけ」

「心配しないで。もう言ってあるわ。それに、今回こそ失敗したらど...

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